マハロ船長の航海日誌 Captain MAHALO's Blog

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マハロ船長は
アメリカン・コッカー・スパニエル
の船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
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2013. 02. 17

サンドウィッチ諸島民の気質

本日は、「ハワイアン気質というのは、昔から変わってない。」
ということが端的によく分かる、ちょっと面白い本の紹介です。

130217_103226.jpg



海洋文学の傑作として『Two Years before the Mast』(Richard Henry Dana, Jr.著1840)という本があります。
日本では『帆船航海記』という書名で千葉宗雄氏監訳で1977年に初版発行されています。

“before the mast”は「セーラーとして」の慣用句です。
セーラーというのは、船長や士官などの上級船員以外の下級船員のことで、
上級船員が艫(船尾)に居住し、下級船員は舳(船首)付近に居住するからです。
(いうまでもなく、船の真ん中には貨物が積まれます。)
本の内容は、ハーバード大学を中退し、下級船員として過ごした2年間の出来事を記したもので、
ボストンを出、ケープホーン回りでカリフォルニアに。
そこで獣皮を積み、ふたたびケープホーンを回りボストンに帰る航海記録です。

その話のなかで、獣皮の保蔵納屋でハワイアンとすごした期間があり、
今も昔も変わらぬハワイアン気質の描写があり、
とても興味ある内容ですので、抜粋して紹介してみたいと思います。
なお、サンドウィッチ諸島とは、当時のハワイ諸島の呼び名です。
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・・・浜辺の獣皮小屋は・・・サンドウィッチ島の連中がお祭り騒ぎをしながら浜辺で暮らしていた。彼らはほかの船で働いていたのだが、出帆のときに雇止めされたのだった。・・・それが今では12人か20人ほどの住まいになり、飲んだり、カルタ遊びをしたり、ありとあらゆるどんちゃん騒ぎで気ままに暮らしていた。・・・T船長は本船がひどく手不足になっていたので彼らを3,4人雇入れようと熱心になり・・・彼らに月15ドルを支払い、1か月の前金を渡すと申し出たが・・・彼らは手許に金銭があるうちは、月に50ドルもらっても働こうとはしないが、無一文になれば月に10ドルでも働くに違いない。・・・この交渉は見込みがなかったので、船長は彼らをそのままにしておき、お金がなくなるまで辛抱強く待つことにした。・・・今度は船長が「説得する潮時」にもっと良く気を配ったのでうまくいった。・・・
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実に楽天的なハワイアンの金銭感覚ですね。
代わりに著者は陸上の獣皮納屋の仕事に当たることになりました。
そこで一緒にすごしたハワイアンは、こんな人たちでした。
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・・・彼らはみなこの上もなく気の良い利口な連中で、私はこんなに親切な人々に出会ったことがなかったから、彼らの一人残らずに強い愛着を感じた。・・・彼らの習慣やお互いの付き合いの作法は単純で素朴で寛容で、とても気持ちが良かったので、ややもすると我々同国人のことが恥ずかしいくらいだった。一人が持っている物はどれでもみんなの物だ。金銭、食物、衣類、パイプに詰める煙草の最後の一つまみまでも彼らは互いに分け合うのだ。あるとき私は、われらのビンガムさんが、自分の金は自分のためにしまっておくように彼を説得しようとしているヤンキー商人にかんかんに怒っているのを聞いた。「いやです。我々はあなたがと違う。一人おかね持てばみんなおかね持ち。あなたがた、一人おかね持ったら、それ箱にしまう。よくないです。」「カナカ(ハワイアンのこと)みんな一緒」。彼らはどこまでもこの信条でやるから、ほかの人がいるときはどんな物でも、みんなに勧めずに一人で食べるということはしない。いつか私は、彼らの一人がもらったビスケット一枚を五つに割るのを見た。そのとき浜辺では食べものが欠乏し、彼らはほんの少しの配給しかなかったのを私も知っていた。
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アロハという言葉はひとことも使っていませんが、
これがアロハスピリットなんでしょうね。
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・・・彼の持っている物で、私が望んでもくれそうもない物は何一つなかった。・・・そのお返しに、私は・・・彼に文字や算数を教えることにしていた。・・・彼らは説明をのみ込むのが驚くほど早く、とても理解させることはできそうもないと思ったことでも、大抵すぐに理解した。・・・あるとき、私が世界地図を見せてやると、彼らは何時間もそれに夢中になり、字を読める者は場所を差しながら私に距離を尋ねるのだった。
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地図に興味があるのは彼らが偉大なる海洋民族のルーツを持つからに違いありません。
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なれない人に何よりも奇妙にひびくのは、彼らの歌いぶりだ。彼らは低い喉声で、単調な吟詠風に歌い続けるが、唇や舌は見たところほとんど動かさず、音は全く喉だけで調節されるようだ。歌には節回しが少なく、私が理解できた範囲では、歌詞は即興的なものだ。
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おそらくフラでいうところのカヒコのまえに詠みあげられる「オリ」のようなものだったのでしょう。

このカリフォルニアの浜辺でのハワイアンとの友情は、ここの獣皮納屋の仕事からふたたび船に戻ってからも続き、ハワイアンのひとりが病気になった時には一生懸命薬をさがしたりしました。(おそらく、その薬がなければ死んでいたことでしょう。)
帆船という狭い世界では、人間関係は必ずしも気持ち良いことばかりとはいえないようですが、このハワイアン達との関係だけは、著者は手放しで良く書いており、よほど印象的だったと思われます。

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今も昔もアロハ・スピリットは変わりなかったという話でした。


byマハロパパ
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COMMENT▼

No Subject

何年か前にハワイ在住の方に聞いたの
ですが、ロコの方のお給料は週払が多い
のだそうです。ひと月分まとめて支給す
ると、直ぐに使い果たしてしまうから
だと云ってました。今もハワイアン気質
は残っているようですね。^o^
前からオリの声は日本の何かに似ている
と思ってました。それが詩吟なのか、お経の
類かは判りませんが、聞くたびにそんな気が
してなりません。それはともかく今も昔も
アロハに精神は変わらずにある事が、嬉しく
思いました。

**行燈入道さんへ**

アロハは一日にしてならず!
・・・・・ですね(笑)

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